「ジグソー法」ってなに?

「ジグソー法」活動の5段階

協調学習を引き起こすにはどうすればいいか。「グループ学習にすればいいのではないか」と思うが、単に集まって一緒に考えるだけだと、話し合いは起きても、「建設的相互作用」が起きるとは限らない。「グループ学習をやったことがあるが、結局できる子が解決して、他の子がそれに従うだけになってしまう。そこで司会をたてて全員話ができるようにすると、話はできるが、あとでテストしてみると結局できない子は分かってないままだったりする」ということがある。そうしないための型の1つが、知識構成型ジグソー法である。 知識構成型ジグソー法は、生徒に課題を提示し、課題解決の手がかりとなる知識を与えて、その部品を組み合わせることによって答えを作りあげるという活動を中心にした授業デザインの手法である。一連の活動は5つのステップからなっている。(以下は東京大学CoREFのホームページより抜粋したものを掲載しております。)
STEP.0 問いを設定する

まず教師は、単元での「問い(課題)」を設定する。この時、既に知っていることや、3つか4つの知識を部品として組み合わせることで解けるものになるように設定し、その問いを解くのに必要な資料を、知識のパートごとに準備する。

STEP.1 自分のわかっていることを意識化する
step1

「問い」を受け取ったら、はじめに一人で今思いつく答えを書いておく。

STEP.2 エキスパート活動で専門家になる
step2

同じ資料を読み合うグループを作り、その資料に書かれた内容や意味を話し合い、グループで理解を深める。この活動をエキスパート活動と呼ぶ。自分が担当する資料にちょっと詳しくなる。

STEP.3 ジグソー活動で交換・統合する
step3

次に、違う資料を読んだ人が一人ずついる新しいグループに組み替え、先ほどのエキスパート活動で分かってきた内容を説明し合う。このグループでは、元の資料を知っているのは自分一人なので、自分の言葉で自分の考えが伝わるように説明することになる。この活動が、自分の理解状況を内省したり、新たな疑問を持つ活動につながる。同時に他のメンバーから他の資料についての説明を聞き、自分が担当した資料との関連を考える中で、理解を深めていく。理解が深まったところで、それぞれのパートの知識を組み合わせ、問いへの答えを作る。

STEP.4 クロストークで発表し、表現をみつける
step4

答えが出たら、その根拠も合わせてクラスで発表する。他者の意見に耳を傾けて、自分たちも全体への発表という形で表現をし直す。各グループから出てくる答えは同じでも根拠の説明は少しずつ違うだろう。互いの答えと根拠を検討し、その違いを通して、一人ひとりが自分なりのまとめ方を吟味するチャンスが得られ、一人ひとりが納得する過程が生まれる。

STEP.5 一人に戻る

はじめに立てられた問いに再び向き合い、最後は一人で問いに対する答えを記述してみる。