中学校の学び
座談会

先輩たちに文化学園長野中学校でのSDGsへの取り組みについて聞きました! 先輩たちに文化学園長野中学校でのSDGsへの取り組みについて聞きました!

司会:野口雅宏 (中学教頭)

皆さん、こんにちは。いよいよ令和5年度、本校は開校から10年目を迎えようとしております。本校は学校生活を通じて、生徒たちが社会力をしっかりと身につけることを目標にしてきました。特に「ユネスコスクール」としての活動でSDGsに向けた様々な実践を行ってきています。今日は令和4年度の生徒会執行部の4名に集まってもらいました。そこでまずは、生徒会正副会長に今年度のSDGs活動を振り返ってもらい、更に本校で学んで良かった点について語ってもらいましょう。

生徒会長:細井美愛さん 
中学3年(北相木小学校卒)

今年度は、水質を悪化させる食用油や合成洗剤の問題に取り組みました。スプーン1杯の食用油の浄化にバスタブ20杯分のきれいな水が必要なこと、洗剤の原料であるパーム油が熱帯雨林の破壊や児童労働などにつながっていることを知り、大豆や菜種が主原料である使用済みの食用油をご家庭から集め、廃油せっけんを制作しました。すみれ祭では、廃油をご提供くださった皆様に、せっけんを配布し、一般の方には1つ100円で販売することができました。

生徒会長:細井美愛さん 生徒会長:細井美愛さん

生徒会副会長:田邉隼天くん 
中学3年(青木島小学校卒)

その一方、新たな課題も見つかりました。環境に配慮する目的の活動なのに、結局油汚れの洗浄を伴い水を汚すこと、大豆や菜種の生産効率がパーム油より悪いことなどに気が付きました。専門機関の力も借りて成分や水質の分析を行い、自信をもって勧められる製品にしたいですね。

生徒会副会長:田邉隼天くん 生徒会副会長:田邉隼天くん

司会:野口雅宏 (中学教頭)

皆感心した活動でしたが、是非とも全校生徒が分担して活動に関わりながら、今後も地域イベント等で水質問題の啓発活動に取り組んでほしいものです。さて、こうした活動も含めて、本校で学んで良かった点について語ってもらえますか?

生徒会書記:荒井彩心さん 
中学2年(篠ノ井西小学校卒)

急な振りで上手く言えませんが、例えば先生の歴史の授業では、大変難しい内容を私たちの日常生活の内容に置き換えて説明して頂いたり、歴史的に奥の深い話を聞くことで本当の歴史の面白さを感じたりしています。本校で学んで良かった点は、正に授業が「楽しい」が「意欲」につながっていることかと・・・・。

生徒会書記:荒井彩心さん 生徒会書記:荒井彩心さん

生徒会書記:諏訪由成くん 
中学2年(大豆島小学校卒)

授業以外で良かった点は、「ユネスコスクール」ゆえ、国際交流の機会が多いことかな。今年はカンボジアの生徒さんと英語で交流をしました。交流のなかで、カンボジアの事もいろいろ学べたし、英語版の「絵しりとり」で触れ合って、人間関係の大切さを多く学んだ気がしますね。

生徒会書記:諏訪由成くん 生徒会書記:諏訪由成くん
座談会の様子 座談会の様子

生徒会副会長:田邉隼天くん 
中学3年(青木島小学校卒)

そうだね、僕はグローバルな視点を持つことができた点かな。イングリッシュキャンプやアートマイルでの国際交流を通して世界に目を向けた考えを持つことができました。

生徒会副会長:田邉隼天くん 生徒会副会長:田邉隼天くん

生徒会長:細井美愛さん 
中学3年(北相木小学校卒)

3人の良かった点を私も感じていますが、私は特に「国際的に物事を考えること」ができて良かったと思っています。授業の中でも、生徒会の活動の中でも、SDGsについて学ぶことがたくさんあり、あらゆる物事を考える際の基盤になっていますね。先程お話した「廃油せっけんプロジェクト」は文化学園長野中学校7期生の宝となりました。

生徒会長:細井美愛さん 生徒会長:細井美愛さん

司会:野口雅宏 (中学教頭)

先生方は各教科の学習を指導するだけではなく、生徒一人ひとりの可能性や未来をしっかり考え、成長していく皆さんを、さまざまな面から精一杯応援していけたらと思っています。それに応えて、まさに本校の身に付けてほしい力である「社会力」を、しっかり身に付けてくださいね。皆さん、本日はどうもありがとうございました。