2019.09.30
華道部が「Ikenobo花の甲子園2019長野県大会」で優勝しました。地区大会の課題テーマは「私たちの未来」でした。写真と共に長野県大会での作品解説を紹介します。
文化学園長野ではユネスコスクールに加盟しています。その活動の中で、SDGsについて考え、今、私たちの世界が直面している様々な問題を解決に向けて、私たちに今、何ができるかを考える取り組みをしています。また、私たちが住んでいる長野県の北信には素晴らしい文部省唱歌が多くあります。歌を交えて紹介します。
私は皆さんご存じの高野辰之作詞「故郷(ふるさと)」の三番、♪山は青き故郷 水は清き故郷♪をヒントにし、その思いを生けました。アブラドウダンツツジを山に自生している木に例え、ユリやリンドウを入れて自然を表し、ふるさとの山を思いながら生けました。また、空間を作り、風の通り道を作りました。SDGsの目標11番で学んだ、「住み続けられるまちづくりを」について、大切な美しいふるさとの自然が私たちの未来へと続くようにという願いを込めて生けました。
「故郷,SDGs11番」 「作品解説①」
私は誰もが耳にしたことのある草川信作曲「夕焼け小焼け」をヒントにして生けました。私達の北信地区には北信五岳と言う五つの妙高、黒姫、飯縄、戸隠、斑尾山があります。それをオクラレルカで表し、アンスリウムで沈む太陽を表現しています。そして、♪おててつないでみなかえろう♪をグロリオサで夕日色に染まる子供たちにし、五色トウガラシの紫でカラスが飛んでいる姿をイメージしました。SDGsの目標15番「陸の豊かさを守ろう」で学んだ、子供の頃に遊んだ思いと共に、大切な自然が未来に続くように願いを込めて生けました。
「夕焼け小焼け,SDGs15番」 「作品解説②」
私のテーマは♪シャボン玉飛んだ♪でおなじみの動揺「シャボン玉」です。日本のフォスターと呼ばれる中山晋平が作曲し、子供の命を儚いシャボン玉に例えた歌と言われています。この作品は、花器は淡いブルーの硝子で儚さを出し、空を自由に飛ぶシャボン玉をカスミソウ、虹色に光るシャボン玉をカラフルな花材で表し、また、異質素材と植物で物質と人との共存を表現しました。私はこの作品を歌の願いSDGsの16番「平和と公正をすべての人に」をふまえ、子供の命の大切さ、そして平和と公正な未来を祈っていけました。
「シャボン玉,SDGs16番」 「作品解説③」
11月に京都で行われる全国大会のテーマや方法が今回とは変わりますが、今回の大会の反省をして、改善点を話し合い、さらに練習を重ねていきたいと思います。また、長野県大会で競い合った他の4校の皆さんの思いも一緒に、長野県の代表として全国大会に挑みたいと思います。
「完成した作品と共に」