【部活】[華道部]Ikenobo花の甲子園2021 リモート地区大会に提出

2021.09.03


華道部が「Ikenobo花の甲子園2021」のリモート地区大会に動画を提出しました。今年度の地区大会のテーマは「私たちの大切なもの」です。花ばさみをバトンとしたリレー方式で、3人で1つの作品を制作します。いけこみ時間は30分、そして3分で作品に込めた想いをプレゼンテーションします。先日8月19日(木)に動画の撮影をし、8月23日に提出データを送りました。

 
「 い け こ み 30 分 間 の 撮 影 の 様 子 」

 

今年度の本校の作品と作品解説を紹介します。
みなさんこんにちは。今回のテーマは「私たちの大切なもの」です。
私の大切なものは「平和」です。
花器を水盤にし、大地にみたてました。
今回の持ち込み花材は『オリーブ』です。オリーブの花言葉は「平和」です。
地球上では今もなお戦争や紛争が起き、命を落としている人がたくさんいます。その争いがなくなり、一人でも多くの命が助かるようにと願いを込め『オリーブ』を丸い形にして「平和」への願いを込めました。

  

「 3 人でいけた今年度の作品 」    「 オリーブの花言葉は“平和” 」

 

私の大切なものは「家族 繋がり」です。
新型コロナウィルスの影響で家族や友達と思うように会えない時期が続き、人と繋がっていることの大切さ、コミュニケーションをとることの大切さに気が付きました。
私たちの学校はユネスコスクールに加盟し授業でSDGsを学んでいます。
今年も文化祭でヘアドネーションを行いました。病気や事故で髪を失ってしまった人たちのために、生徒の髪を切り寄付をしました。先日、ウィッグをつけて喜んでいる少女の姿をテレビで見ました。そういった活動も人との繋がりがなければできないことです。その繋がりの大切さを、『ニューサイラン』を指でさき、隣の葉と隣の葉を組み合わせて形を作り、手と手をとりあう様子を表現しました。また空間を取ることで風の通り道や太陽のふりそそぐ光を想像させてくれます。

 

「 私の大切なものは“家族 繋がり”です 」  「 SDGs“人との繋がりの大切さ” 」

 

私の大切なものは「命」です。
私の将来の夢は看護師です。以前から、人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。そんな中昨年、新型コロナウィルスが世界中で流行し、医療従事者不足が問題視されているのを知りました。そして、いろいろな病気で苦しんでいる人もたくさんいます。そういった方たちの役に立てる看護師になりたいです。

地球上で生きている人間の命、動植物の命、水の命、自然の命の大切さをこの『真っ赤なバラ』ですべての命を表しました

     

「人間の命、動植物の命、水の命、自然の命の大切さ」   「 すべての命を“真っ赤なバラ”で表現 」

 

下段には上段とのつながりで『白のスプレー菊』と『ピンクのスプレーカーネーション』を入れ、『キイチゴの葉』で足元を固めました。『黄色のオンシジウム』を蝶々にみたて、『ヒペリカム』は赤トンボにみたてています。赤トンボは秋に向かう様子を表しました。
大地にみたてた水盤には一番大切な「水」をたくさん入れました。花や虫、動物たちが嬉しそうに「水」を飲みに来ています。

人は繋がりあわないと生きていけません。互いに手と手を取り合い、命を大切に、繋がりを大切にしてこれからの明るい未来に向かって進んでいきます!!
以上です。ありがとうございました。

 

「 一番大切な“水”をたくさん入れました」  「 互いに手と手を取り合う、明るい未来へ 」

 

7月3日,4日に行われた文化祭で華道部の作品展示を無事に終えてからすぐに、今年の大会のテーマ「私たちの大切なもの」について考えまとめてきたことを、高校2年生5人が集まり話し合いを始めました。昨年6月に入部した5人は華道を初めてまだ一年ですが、昨年卒業した先輩たちと一緒に多くの経験をさせてもらったので、話し合いは毎回のように白熱しました。一番悩んだのは、持ち込み花材です。今夏に東京オリンピックが開催されたこともあり、花言葉が私の大切なものの一つにある『平和』である「オリーブ」にしよう!と決めたのは7月が終わるころでした。
池坊華道を教えていただいている北村先生に7月中旬から何回も時別稽古をしていただき、おおよそのいけこみのイメージができたのは8月上旬でした。そして、お盆明けの8月17日から追い込みの特別稽古を予定していた最中、長野県の感染警戒レベルが引き上げられ、新型コロナウィルス感染拡大予防のため、通常通りの部活動ができなくなってしまいました。残念ながら、最後の特別稽古は大会に出場する3人だけで頑張りました。
8月19日には華道部員11人で準備から片付けまで含めた大会の本番を迎える予定でしたが、本番当日は感染予防対策を整え、大会に出場する3人と先生2人の5人だけで撮影を行いました。本番では一緒に話し合い、特別稽古に参加していた2人の想いも胸に、今できる最大限の力を出し切って表現することができたと思っています。

 

「Ikenobo花の甲子園2021」のリモート地区大会の締め切りが本日9月3日でした。結果は10月1日に発表されます。




一覧へ戻る