文化学園長野について
学校長挨拶
学校長あいさつ
本校は、昭和58年12月に地域社会からの私学教育に対する多様な要請に応えるべく、新宿に本部を構える学校法人文化学園の傘下に入り、新たなるスタートを切り、38年目を迎えました。このような本校の歴史は、我が国の社会構造の変遷とともにありました。激しくうねる世の歩みの中で、社会を支える人材育成のために、如何なる時代においても、師弟相携えて、人間としての生き方・あり方を、志高く追い求めてきました。
その長い歴史の中で、学園創設に関わった多くの人々が支え合いながら、本校の伝統を築き、その伝統が新たな本校の方向性を築き上げ、今日を迎えています。その表れが、本校の建学理念である「すみれの花のように 人のゆかしさ 人の優しさを讃えるような生徒を育成する」という文言に凝縮されていると言えるでしょう。
如何なる激しい時代のうねりの中にあっても、そのうねりを乗り越えるために、我々は常に「人として如何にあるべきか」を追い求め、時代の変遷に押し流されない不易なる人間性と日々の学びを確かな形で社会還元できる高い志を持ち続けなければなりません。そしてその決意こそが、過去・現在・未来に繋がる本校の礎でなくてはならないと考えています。
今、我が国には深刻さを増す「少子高齢化」や「貧困格差」、さらには環境問題・資源エネルギー問題など、かつて経験したことのないような難問が山積しています。また世界を見つめたときに、民族間の激しい憎悪がもたらす様々な紛争が世界各地で勃発しています。そうした時代背景の中で、その解決策を求めて様々な状況の本質を「わかる」ということは、単にインプットされた知識が増えていくことではなく、それをどう活用し行動に移していくかが重要です。すなわち、平成29年4月に本校がユネスコスクールに加盟承認されたのは、ここまで積み上げてきた本校の教育活動が、持続可能な社会構築に意味ある貢献をし続けてきたことの証であると自負しています。
本校の伝統や諸先輩の生き方に学ぶのは、単に過去の回想のためではなく、そういった簡単には見出せない難局を切り開く英知と勇気を獲得し、志を高く掲げて、自尊心を持って新しい未来をそして歴史を創り上げていくための生き方を探求してほしいと願うからです。
本校に集う中学生、高校生には、お互い切磋琢磨することで、日々成長を遂げ、それぞれが進路実現を果たし、これからの日本社会を、そして世界をたくましく担う大人を目指してほしいと思います。また、そうした行動は、決して一人ではできないことを学び、他者と協同して創造することの喜びを知り、未来社会において大いに活躍してほしいと心から期待しています。