【華道部】Ikenobo花の甲子園2019全国大会 3位

2019.11.22


華道部が「Ikenobo花の甲子園2019全国大会」で3位になりました。皆さんの応援、ありがとうございました。

 

     

「賞状、盾、銅メダルをいただきました」       「30分間(各10分のリレー)の生けこみ」

「3人で故郷の復興、未来を願っていけた作品」

 

 

全国大会の課題テーマは「私たちの故郷(ふるさと)」でした。全国大会での作品解説を紹介します。

長野には“信濃の国”という県歌があります。

♪信濃の国は十州に 境連ぬる国にして そびゆる山はいや高く 流るる川はいや遠し♪

     

「3人でリズムに合わせて歌いました」      「多くの審査員、報道陣、観客の皆さんに解説しました」

 

堺連ぬる山々を「 赤芽柳 」で表し、ここの空間は山の高さを表しています。

春には花が咲き乱れ、県花である「 リンドウ 」を使いました。

夏は谷間を流れる水、里に下り千曲川に合流します。

里の秋は紅葉が美しく、「 モミジ 」や「 ダリア 」で秋色に染まるふるさとを表してみました。

四つの平は肥沃の地 という歌詞があります。

リンゴ、ぶどう、野菜などが沢山とれ、うるおしてくれています。

そんな、穏やかなふるさとに先月、大きな台風が襲い、千曲川が氾濫し、多くの人が被災しました。

 

今もなお多くの人々は不安にかられ、悲しみに打ちひしがれています。

この「 糸芭蕉 」を人の顔に見立て、目から涙を流している姿を「 ヒペリカム 」で表しました。

私たちの学校はユネスコスクールに加盟し、SDGsを学び、世界が直面する様々な問題の解決に向け勉強しています。

SDGs11番の「住み続けられる街づくりを」にある、安全で災害に強く、持続可能な場所にしていきたいと願っています。

     

「安全で災害に強い、持続可能な場所に」        「これが私たちの今の故郷です」

 

持ち込み花材は柳です。

長野県人で♪うさぎ追いしかの山♪のふるさとを作った国文学者、高野辰之が千曲川沿いを歌ったものがあります。

♪川辺の柳、根は強く、常に生気にあふれつつ 未来に生きん もろともに♪

この歌詞に心をうたれ、柳を主役に生けました。

柳は強いです。柳のように大地にしっかり根を張り、災害前の安心して住めるふるさとを目指し、

復興に向けみんなで頑張っています。未来や希望を「 トルコ桔梗 の つぼみ 」で表しました。

これが「私たちの、今のふるさとです。」

以上です。ありがとうございました。

 

 

長野県大会で競い合った他の4校の皆さんの思いも一緒に、全力で練習してきました。当初、信濃の国の歌詞にある♪四つの平は肥沃の地♪から、ぶどうやりんご、そして野菜などがとれる自然豊かな故郷であることを花に込めていけようとしていました。そんな中、大きな台風によって千曲川が氾濫したことから、皆で話し合い、全ての構成を変更しました。ですので、練習時間も少ない中でしたが、長野県の代表として“私たちの今のふるさと”を全力で伝えてきました。応援してくださった皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

「京都 六角堂で被災地の復興を願ってきました。」




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