【華道部】花の甲子園2020 全国大会 敢闘賞

2020.11.21


華道部が「花の甲子園2020全国大会」で敢闘賞をいただきました。皆さんの応援、ありがとうございました。

 

「長野の自然で、皆さんの心が癒されますよう、願いを込めていけた作品」

 

「風になびくように長野の風草をいけました」 「もみじやりんどうで、里山の秋の風景に」

 

全国大会のテーマは「いけばなの魅力」でした。全国大会での作品解説を紹介します。
華道を始めたばかりの私がですが、部活の花を家で生けていると、両親がきれいだね、と喜んでくれます。人を喜ばせることができる、そして、私にも元気を与えてくれる、それが、いけばなの魅力だと思います。
また、いけばなは誰もが気軽に楽しめることができ、素敵なおもてなしの空間を作ることができると思います。お花と向き合うことで、力が湧き、心が軽くなります。私の両親はとても忙しい毎日を送っています。なので、私の生けた花で、両親を癒してあげたいと思います。
私たちは草花の命をいただいていけばなを楽しんでいます。その儚い命、一瞬の美を感じることが、命の尊さ、自然の大切さ、そしておもてなしの心を培うことができます。花を生けることによって人の心も生かされる、それがいけばなの魅力だと私は感じます。

  

「私のいけた花で、両親を癒してあげたい」 「花をいけることによって人の心が生かされる」

 

私たちの学校はユネスコスクールに加盟し、SDGsを通して、世界が直面する様々な問題の解決に向け勉強しています。SDGs3番、すべての人に健康と福祉を、にあるように、多くの人の心を癒し、元気を与えられる“いけばなの魅力”を広げていきたいと思います。
今年はコロナ禍の影響で大変な思いをしている方が沢山いらっしゃいます。このコロナ禍の中で、あなたの住みたい県はどこですか?というアンケートで、長野県に住みたいと回答した方が多くいらっしゃいました。インタビューに答えて、長野の大自然が素晴らしい、空気もきれいで癒されます、とおっしゃっていました。

  

「人を喜ばせ、私に元気を与えてくれる」 「多くの人を癒すことができる、いけばなの魅力」

 

今日は長野の自然を、里山の秋の風景を、優しい花、癒しの花で生けてみました。
持ち込み花材は、「風草・パニカム」です。
刈り入れの済んだ田んぼのあぜ道には、風草が秋風に優しく揺られています。その回りを赤とんぼが楽しそうに飛び交っています。その風景を「もみじ」で表現しました。一緒に揺れるコスモスを「トルコ桔梗」で表現しています。高くそびえる松の緑が美しく、松ぼっくりを見つけたリスたちが嬉しそうです。(小春日和の穏やかな日には、お弁当を広げ、紅葉狩りを楽しむ親子。県花であるリンドウも秋色に染まっています。赤や黄色、緑と色とりどりの里山の秋の風景です。)

 

「持ち込み花材は風草・パニカムです」     「長野の風よ吹け!!癒しの風よ吹け!!!」

 

私たちは長野の自然で、皆さんの心が癒されますよう、願いを込めて生けました。
風よ吹け! 長野の風よ吹け!! 癒しの風よ吹け!!!
(以上です。ありがとうございました。)

今年は地区大会がリモート開催でしたので、他校の皆さんの作品や作品解説のプレゼンを鑑賞することができませんでしたが、全国大会は各地区の代表が京都に集まり、開催してくださったので、他校の皆さんの作品や作品解説を生で鑑賞することができました。各校、魅力あふれる作品解説に思いが込められ、改めて新しいいけばなの魅力について気づくことができました。じっくり鑑賞する時間はありませんでしたが、いけた作品もそれぞれ生き生きとしていて、素晴らしい仲間たちと共に京都の地で全国大会に参加できて本当に嬉しかったです。

  

「長野の癒しの風を京都の地に届けました」  「全国大会で敢闘賞をいただきました」

 

コロナ禍の中、お花もなかなか手に入らず、充分に練習することができませんでした。だからこそ、部員全員で協力したり、工夫してみたりして、困難な状況の中でも精一杯のことをやることの大切さを学んだ気がします。本番当日、思い通りにできずに悔しい思いもありますが、今までやれることは全てやってきて、今できるすべての力を出し切ることができたので、後悔は全くありません。先生方や部員の皆など、多くの方々が支えてくださったおかげで出場することができました。この大会では、お花を通して人と人とのつながりや心強さ、そして「花の力」の素晴らしさを感じることができました。これからも支えてくださる多くの方に感謝を忘れずに華道、お花と向き合っていきたいと思います。




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