【華道部】創立40周年記念発表会で作品紹介

2023.12.11


先日12月1日(金)に行われた創立40周年記念演奏会ファッションショーで、華道部の作品とプレゼンテーションを紹介しました。紹介した作品と作品解説のプレゼンを紹介します。

 

 

皆さん、こんにちは! 文化学園長野高等学校華道部です。
今回の課題「伝統」から、私たちは「不易流行」をテーマに作品としてまとめました。

 

 

この作品は100年前、文化裁縫女学校として開校した、文化学園を表しています。
ファッションを軸として捉え、グローバルな環境の中で、新しい美を追求し続けています。
「キンギョソウ」で数字の1を、「ダリア」で数字の0をイメージして生け、創立100周年を記念しています。

 

 

また、その附属校である私たちの文化学園長野高校は創立40周年です。
「ニューサイラン」で四角を作り40周年の4を表しました。
「ダリア」の真っ直ぐ伸びている茎のラインで、これからも文化学園が、ファッションの持つすべての可能性を切り拓いていくようにと願いを込めました。

 

 

私は文化祭で行っている、伝統あるファッションショーをイメージして生けました。
服のデザインから衣装制作、音響や照明など全てクラスの仲間たちと考え、試行錯誤して行うファッションショーは、私たちの青春の一ページです。

 

 

花器を縦向きに使い、ランウェイを歩いているモデルを「グロリオーサ」で、正面の「ガーベラ」でスポットライトを、この「スチールグラス」でライトが全体に飛び交っている様子を表しました。
また、水際の「小さな花や葉」で、モデルがより輝けるように沢山の人が支えている様子を表現しました。

 

 

この花器を組み合わせた作品は、伝統ある華道部を表しました。
花の力でつながった華道部は、とても仲が良く楽しく活動しています。
持ち込み花材の「ニューサイラン」を割いて変化をつけハートの形にして絆を表し、さらに、2つの花器と「ニューサイラン」を繋げて、人と人とを繋ぐ懸け橋を表現しています。

 

 

前身となる、華道クラブとして発足した昭和40年当時は、なんと300人を超える一大クラブでした。
先輩方から受け継いできた華道を、仲間とともに未来へと繋いでいきます。

 

 

私たちは「不易流行」~これからも伝統を大切にしながらも、新しい変化も取り入れること~をテーマに作品としてまとめました。
♪ 志高く掲げて 誇りもち 立ちてぞゆかん ♪
この校歌のように、誇りと感謝の心をもち、多様化する時代の感性や思考の中で、自分らしく新たなチャレンジをしていきます!
以上です。ありがとうございました。

 

 

今回の創立40周年記念演奏会ファッションショーで紹介した作品とプレゼンテーションは、今年のIkenobo花の甲子園2023の北信越東地区大会で披露したものでした。地区大会で与えられた課題「伝統」について春から何回も何回も話し合いを続け、特別稽古で3作品を一つのテーマ「不易流行」としてまとめ、お稽古を重ねることで大会では今できる最大限の力で“伝統”をお花で表現しました。地区大会では私たちのテーマとした「不易流行」を表現しづらい花材にかなり苦しみましたが、特別稽古の成果を作品に込め、練習した中で最高のプレゼンを発表することができました。残念ながら地区大会突破ができず悔しい気持ちでいっぱいでしたが、今回40周年記念式典の発表会で来賓の皆さんをはじめ、全校の皆さんに披露することができたので、私たちを支えてくれているすべての皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。加えて今回、創立40周年を記念する場で、華道部の作品を紹介できたこと、大変ありがたく、関係したすべての皆さまに心より深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

改めて、私たちはこれからも「不易流行」をテーマに「花の力」の素晴らしさや、草花で表現することの楽しさや面白さを感じていきたいと思いました。伝統ある華道を続けられていることに感謝し、これからも支えてくださる多くの方に感謝を忘れずに華道、お花と向き合っていきたいと思います。
部活で作成した作品はこれからも昇降口に展示します。皆さんに華道の魅力やお花で少しでも癒しを感じてもらえたら幸いです。




一覧へ戻る