【華道部】池坊学校華道家元研修講座

2020.12.17


昨年9月に行われた「Ikenobo花の甲子園2019北信越地区(東・長野県)大会」で最優秀作品賞をいただいた、現3年の西澤風香さんが12月5日(土),6日(日)に京都で行われた「池坊学校華道家元研修講座」に招待していただき、参加してきました。

12月5日(土)はじめに家元道場にて開講式が行われ、昼食後は、六角堂・資料館を見学。その後、「池坊歴史講座」や「生花(しょうか)」の講義とデモンストレーションと実技が行われました。

 

[ 生花の実技の様子 ]         [ 西澤さんの生花の作品 ]

 

さらに、「グループ制作」の講義と実技、そして作品解説が行われました。出会ったばかりの2人とグループ制作のテーマを決めて、作品を生け、最後に作品をプレゼンしなければならないので、とても大変でしたが、先生のアドバイスや2人のお花に対する考えが聞けて、新しい発見がたくさんありました。

  

[ 先生にアドバイスをいただきながら3人で話し合いながら制作 ]

 

  

[ 西澤さんのグループの作品 ]  [グループ制作プレゼンテーション]

 

テーマ : クリスマスイブ
作品に込めた思い・表現など
「ユリ」でクリスマスを待つ子供の期待を、「ヒペリカム」でろうそくの火を表現しました。

12月5日(日)は、六角堂本堂前に仏前供花し、本堂内陣にて祈念するという体験をしてから、「自由花」の講義とデモンストレーション。その先生の大作の一部に携わせていただき、そして、修了花展に向けた作品制作に取り掛かりました。まずは花器庫に行って気に入った花器を選び、花材と向き合いながら自由花を制作。午後は、六角堂の鐘つきを行わせていただき、自由花の作品発表会。最後に、修了式が行われ、修了書をいただきました。

 

  

[修了花展(自由花)の作品制作]      [西澤さんの自由花]

 

テーマ : ジングルベル
作品に込めた思い・表現など
クリスマスのベルの音が聞こえてくるような作品にするため、「サンダーソニアをベルに見立てて、リズム良く生けました。「シロブミ」はリースのように丸くしました。「アンスリウム」の赤と緑、「カスミ草」の白はクリスマスカラーをイメージしています。

池坊発祥の地 京都・池坊 家元でしかできない貴重な体験ばかりの2日間を終え、参加した西澤さんは、「今年はこの研修を、華道部員としてのまとめの活動にしようと思って参加しました。初めて参加した昨年は、緊張のほうが大きかったのですが、今年は悔いがないように、自分がやりたいことをやりきって、先生から教えていただいたことを生かす集大成となるようがんばりました。講義・実技にと内容の濃い充実した研修でした。様々な年齢、出身の方たちとお花をいけることで、それぞれのお花への思いや、花材の生かし方など、新しい発見がたくさんありました。その経験を経て、改めてこれからもお花を通して様々な人や作品と出会っていきたいと思わされるような研修になりました。」と話していました。




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